Sunday, January 29, 2012

思考する組織をつくるために当たり前と思われる話

最近よく思っていること。

何かのアウトプットをだすには、まずベースとなる情報やノウハウが必要で、それに加えて目指すカタチにおとしこむための思考力(「目指すカタチ」を定義する力含めて)が必要。どちらかかけていると、所定の時間内でまともなアウトプットは出せない。

  1. 情報・ノウハウが欠けていると、調べごとをするのに時間がかかる
  2. 思考力が欠けていると、求められる結果が出せない(すでにあるものの焼きまししかできない)

組織としては、#1への対策として情報共有のための仕組みを構築すべきで、#2については、いくらかはトレーニング等で鍛えられるのだろうが、大きくは人の資質に依存するため、思考力やパフォーマンスを適正に評価する仕組みが必要だろう。

この二つは並列に対応すべきというものでもなくて、#1に対応できていないと#2の対応も困難だ。

情報やノウハウは、属人的には「専門性」といえるだろう。一般的にはこれがないと仕事にならないとされる前提条件的なものだ。就職活動のときに専門性がないと書類審査で落とされてしまうのはそういうことだ。 
一方思考力は、状況によるが、これがなくても全く仕事ができないということにはならないケースが多い。どんな職場にもルーチンワークというのはあり、そこでは情報やノウハウさえあれば思考力はさして求められない。 
よって、組織内で情報・ノウハウはあるが思考力がない人と、思考力はないが情報・ノウハウがない人がいた場合、前者の方が重宝されることになりがちだ。80%のアウトプットを2日かけて出す人より、50%のアウトプットでも1日で出せる人の方が、そこだけ見ると生産性が高いから。

なので、#1ができていない組織は、そもそも#2の対応をとるための土俵に立てないということになる。むしろ#2の対応をとることは、これまで情報・ノウハウを盾に組織内での地位を築いてきた自分のやりかた(#1ができていない組織では「そこに長くいる人」が必然的に評価されて組織の方針を決めるようなポジションに置かれることになる)の否定と同義なので、対応したくないという力学が働く。

まずは#1への対応をとり専門性や特殊性への敷居を低くした上で、#2の対応をとるための土壌を作っていくというアプローチがよいのだろう。


これができない組織(とくに「プロフェッショナル」なサービス提供してるところ)は長くは続かないと思う。思考力を持った個人が残らなくなってしまうから。事業環境がよいときには問題ないかもしれないが、一旦悪くなると自己変革により状況を打開する力が期待できない。


当たり前のことだと思うが、できていない組織は結構ありそう。特に昔からある日系企業は程度の差はあれ殆どがそうなのだろう。

1 Comments:

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